たをやめオルケスタのお告げ

「たをやめオルケスタ」の嬉々としたBolg

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「たをやめ女子デート日記」vol.16 ~デートの達人すず奴さまとサティスファクショナブルデート 後半~ 

たをやめ女子デート日記 vol.16
デートの達人すず奴さまとサティスファクショナブルデート

後半:念願のロボットレストラン


yakko.jpg

◎PROFILE◎
名前:すず奴(すずやっこ)
楽器:トロンボーン
誕生日:12月4日
血液型:B型
自分を一言で表現すると:思考は冷静・論理的、行動は奔放・情熱的
HP:suzumiki / welcome to すず地獄


前半:すず奴フルートデビュー


>>8月某日 18:30

新大久保にて念願のフルートをゲットして、歩いて新宿へ。
そう、これから歌舞伎町にある「ロボットレストラン」へと向かうのだ。

抜かりなくデートで「念願」を叶えていくすずさん。
っていうかこんなに常に「念願」を持っていること自体が、常にアンテナを張ってる
証拠だとおもうよわたしは。

8_20130913163412092.jpg
ロボットレストラン到着!店頭になぜかティラノサウスル

さてロボットレストランって何??
そう思ったでしょう。わたしも思いましたよ。


パンフレットには、

「今まで見たことのないロボットエンターテイメント」
「巨大ロボットが歩き回るレストラン」
「『和』と『ロボット』が織りなす新感覚のエンターテイメント空間」
「東京最新インパクトショー」
「若く美しいダンサーたちが繰り広げる華麗な和太鼓を使ったダンス」

と、説明されているけど、読めば読むほど余計謎が深まる。
読めば読むほど漠然としてくる。

81.jpg
シャンデリアもソファもほんとにバブリシャス

さっそくチケットを買ってウェイティングルームにて開場を待つ。
総工費1億円!と謳うだけあって、ウェイティングルームの段階から超バブリー。
勝手に電気代を心配したり、資本元にぞくぞくするわたしを尻目にランランと
目を輝かせるすずさん。

suzu2.jpg
(`・ω・´)キリッ!

とにかくこの謎の多いお店は、とにかく大人気らしく、あっという間に定員に達して
SOLD OUT。お客さんは外国人がとにかく多くて、

「これがジャパニーズのホットでクールな大人気カルチャー」

と思われているようだった。
なんか異空間すぎて、ディズニーランドとも違う、メイドカフェとも違う、ショーパブとも違う、
今まで経験したことのない空間だった。実に歌舞伎町らしい。

83.jpg
わくわく感を盛り上げてくれる健気なロボ

開場までもう少し、というとき、ウェイティングルームにロボがやってきた。
一気にざわつく約100人のお客さん。ロボは2体やってきて、無言のまま立っていたが、
すぐに「記念撮影してもいいよ」のオーラを放ち、お客さんに囲まれる。

ロボ、お客さんのテンションを上げるべく大サービス。
健気である。

84.jpg
もうわくわくが止まらない

いざ開場!
地下深くまで、階段で案内されて、会場に到着。

991.jpg
開演直前!わくわくバーーン!

そして開演!

うわーーー近い!
うわーーーかわいい!
うわーーーーロボでかい!
え?!てかこんなにたくさんロボ出てくるの?!
どこに保管してんのーー?!
えーーーかっこいいーー!
えーーーーーー!!!

って言ってる間に60分のショーは終わった。

9_201309131634147c3.jpg
途中お客さん全員にサイリウムが配られ、盛り上がりマックス

うまく説明できないから、興味のある人はぜひ行ってみてほしい。
なんかとにかく目の前でいろんなことが同時多発的に起こった。

あまりの内容の濃さに終演直後はぽかんとした3人。
こういう時すずさんは興奮に任せて声を荒げたりしない。
興奮を噛みしめて、消化しながら感想を言う。

92.jpg
このロボめっちゃでかいんです。


>>思い出の居酒屋でインタビュー

ロボットレストランを後にして、居酒屋へと移動。
すずさんの思い出の詰まった居酒屋「囲炉端(いろは)」にてインタビュー開始。

suzu_20130913164022327.jpg
お店のお母さんが長々と説明してくれた自慢のウーロン茶片手に



-- 楽器を始めたきっかけは


小学校4年のとき、姉が入ってた吹奏楽に入部したのがきっかけ。
母にフルートを勧められて希望したら、フルート希望の同級生がめっちゃ多くて、
一方でトロンボーンは人気なくて空いてて(笑)それでトロンボーンになったの。

トロンボーンは人数が少なかったから、入ってすぐコンクールに出させてもらえて、
しかもその年に運良く全国大会に出場できたりして「たのしーー!」ってなってたな。

中学校に入った頃から「音大に行きたい」って思うようになって、そのためにクラシック
ピアノを習い始めたんだけど、中3の時マラソンの練習中に左手薬指を骨折しちゃって、
ピアノの発表会で弾く予定だった「亜麻色の髪の乙女」を先生と連弾することになった
思い出がある。笑。

で、高校受験にあたって、地元の音楽短大のトロンボーンの先生に相談に行く機会があって、
親と一緒に行って「音大に進学できますか?」って聞いたら「君は勉強できるのかね?
できるなら普通高校に行った方がいいよ」って言われて。笑。それで結局地元の進学校に進学。



-- 高校生活はどんな感じだったのです??

高校に入ってからも吹奏楽やってたけど、傍らで「人権問題研究部」の部長もやってたよ。
堅苦しい印象にしたくなくて、「Human Rights Party」って表記して、ポップにしたら
もっとみんなに認知されるかなって思ってた。

もともと母が活動をしてた影響もあって、昔からなじみがあったから、当時日本が批准した
ばかりの「子どもの権利条約」とか国内外の差別に関する問題とか研究発表したり、
suzumiki新聞みたいな手書きの新聞つくって、各クラスに配ったりしてた。
がんばってたな。

でもやっぱりみんな関心示してくれなくて、文化祭で模造紙に研究発表を展示しても、
試写会やゲストを招いた講演会を企画しても反応がなかったから、挫折しちゃった。笑。

中3のころからジャーナリズムに目覚めて、ノンフィクションの本を読み漁ったり、論説文
みたいな堅い文章に「萌えー!」てなってて、新聞記者になりたい!って思ってたんだけど、
その夢も「Human Rights Party」を卒業するときに諦めちゃった。
こういうのは本気の活動家に任せようって。笑。



-- 大学はどうやって選んだんですか??

イヌイットやアイヌ、ネイティブアメリカンなど多様な文化に関するルポルタージュを読んで、
「文化人類学を学べる大学に行きたい!」と思って、大阪大学人間科学部に進学したよ。

大学では「SWING」っていうビッグバンド主体のジャズサークルに入ってた。
吹奏楽やってたからそれなりにトロンボーン吹けたし、さらにトロンボーンは人数も
少なかったから、サークル内の複数のビッグバンドに所属できて、毎日忙しかったな。
メインの一軍のビッグバンドにも早い段階から参加できてたし。

2年になると、主要なメンバーがそれぞれのビッグバンドを持たされるんだけど、
わたしは「火曜D軍」のリーダーを任されてた。あとサークルのマネージャーも。

毎年山野ビッグバンドコンテストに向けて、がむしゃらに練習。
練習場所が野外だったから、夏は蚊に刺され、冬はシモヤケを作りながら必死に練習。笑

大学4年の時、サークルを辞めてく女の子が多くて、すごいムカついてたのと、
まだまだ男尊女卑の強いサークルの風潮だったのがいやで、「女らしさ」を全面的に
売りにしたビッグバンドをを企画実行したよ。

女子大生20名の水着ビッグバンド、その名も「フェロモン共和国」(!)

でも学祭前日にみんなが水着に難色を示して「普通の服で良くない?」ってザワザワ
しだしたから「みんなが水着着ないなら、わたしは下着で出る!」って謎のキレ方して。笑。

そしたらみんな結局水着で出てくれて、お客さんも超満員。
大成功に終わって、みんなも楽しそうにしてくれてて嬉しかったな。
後継者がいなかったのだけが心残り。



-- 卒業後はどんな音楽活動したんですか??

卒業後は就職で上京して、バンドのメンバー募集サイトでバンドを見つけて参加してた。
そのリハの後にファミレスでお茶してたら、ボンジュール(※1)のナカモトさんに
突然声かけられて「それトロンボーンですか?今度リハ来てください!」って。

それが東京のバンド生活が始まったきっかけだったな。
着崩れ上等!な”お着物トロンボーン”として着物で暴れながら楽器吹いたり、沖縄でツアー
したり、全国流通するCDをリリースする体験ができたりして嬉しかった。

で、上京して5年後頃にもう一度「フェロモン共和国」みたいなバンドがやりたいなって
思って、トロンボーン女子三人でビキニ着てライブする「太ももサティスファクション(※2)」
を始めたよ。

メンバーのルミエちゃん(※3)とは代々木のスタジオで突然声をかけられて知り合ったよ。
私のトロンボーンのケース見て、「それフレットウェズリーのサイン?!(ボンジュールの)
リハ見学してもいい?」って。
その後彼女がやってるYAPANI!のライブ観に行ったら、オラオラー!ってトロンボーン
吹いてたから「こいつイケる!」って思ってメンバーに誘った。

タカコちゃん(※4)は、知り合いに「Zen Ra Archestra」を紹介されてライブ見に行ったら、
すごくかっこよくトロンボーン吹いてる女の子がいて、「こいつもイケる!」って思って
メンバーに誘った。それがタカコちゃんだった。

で、5年の活動ののち、2009年に解散。
太ももはわたしにとっての"遅れて来た青春"だったなぁ。


※1 ボンジュール
7人からなるラウンジ・ファンク・バンド。2枚のアルバムを出している。
爽やかさとメロウさを併せもつサウンドで「遅れて来た渋谷系」と言われたこともw 現在活動休止中。

※2 太ももサティスファクション
2005年結成。世の中に120%純正エロポップ☆エンターティメントを♪女の子に愛と勇気を♪
管楽器界に革命を♪をモットーにスタートしたトロンボーンビキニギャルバンド。
ビキニ姿でフロントに立ち、トロンボーンを吹き鳴らし、歌い、叫び、踊るトロンボーン3人娘を
筆頭に、総勢9名で繰り広げる圧巻のライブパフォーマンスは必見!SXSW2009で解散。

※3 多田ルミエ
トロンボーン奏者。YAPANI!のリーダーとして数多くのイベントに出演、企画も多数行う。

※4 宮崎タカコ a.k.a. Jackie
トロンボーン奏者。イベント「TROMBONE@ROCK」の企画者。
LA★ROCCAのメンバー。他にも多数バンドに出演している。



-- その後、トロンボーンとギターのデュオ「suzumiki」をスタートさせたんですね。

うん。大所帯バンドの運営とサラリーマンの二足のわらじに疲れてて、
(デイリーポータルZ「LIVE IN USA!はこんなに大変」参照)、ミニマムな編成で
やりたいなと思って、2008年の11月に始めたのがsuzumikiだったの。
たをやめが始まったのと同じくらいの時期だよね。

ただのデュオだと差別化できないなと思って、コスプレを始めたんだよね。
第一回目はナースだった。王道だよね。個人的にはメイドが一番安心安定だね。はは。

suzumikiでは、ライブごとに役とコスプレとストーリーとSEを作ってるんだけど、
メリハリがあって面白いよね。まぁもちろんめんどくさいんだけどね。でも普通にやっても
面白くないから。

グッズもこれまでけっこう作ってるんだけど、最初に作ったのは「すず地獄Tシャツ」。
名刺作った時に、オリジナルTシャツも作れるらしい!って情報を得て、
「名刺と同じロゴでつくってみよー!やってみよー!」って。

太ももの時は、A0サイズのタペストリーとか、ブロマイドとか作ったな。
グッズは売るものだけど、とにかく作るのが楽しいよね、
suzumikiでもコスプレ写真集、セルフプロデュースで作ってるけど、作ってるときすごく
楽しかった。



-- 昨年はバークリー音楽大学に行ってましたが、動機は??

SXSW2009行ったとき英語ができないって痛感したのと、楽器が上手に吹けないこと、
この2つがコンプレックスで。コンプレックスを抱えたまま50歳とかになったら、
後悔するなっておもって。

日本で英会話レッスンを週一で受けたり、トロンボーンも先生のレッスン受けたりしてる
うちに「Five-Week Summer Performance」の存在を知って、参加したの。
英語もトロンボーンも勉強できるからちょうどいいなって思って。

世界には「何コレーーー!」ってびっくりするような面白いミュージシャンとか面白い
音楽がいっぱいあると思うんだ。そんな面白い音楽に出会って、世界のいろんなところで
世界のいろんな人と演奏したいっていう夢があるんだ。



-- たをやめやってるときはどう??

18人もいたら、中小企業みたいなものだもんね。
それぞれのメンバーに自然と役割が出てきたりして面白いなっておもう。

他のメンバーに対して「この子はこういう風に見せたらいいのでは?」って思ってみたり、
「この子はきっとこういう子だな」って思ってたら、ある日突然意外性に出会ったり。
ほんと面白い。笑。

わたし自身は、たをやめはがむしゃらにやるっていうよりは、冷静に客観的に参加してるな。
ライブの空気感を見て、出過ぎないように引き立てながらやってるつもり。

たをやめはメンバーが多いから、他のメンバーとのキャラのバランスも考えてる。

お客さんのことはすごい意識してる。
笑顔でいることもそうだし、アクションもそうだし。
とにかくお客さんを見るようにしてるよ。


11_20130913163419bc1.jpg
インタビューおわって新宿駅解散!またね!


今回のインタビュー、わたしけっこうすずさんのこと知ってるつもりだったけれど、
やっぱ掘れば出てくるもので。奥深い人物だこと。

一言で言うならば「目がランラン。心はシンシン。」

そんな感じかな。
どんな感じだ。

まぁとにかく好奇心旺盛だよね。だって英語と音楽やりたくて海外のサマースクールに
飛び出していくオトナなんてそうそういないし、「女子18人にビキニを着せてライブして
みよう!」って発想もほんと好奇心の賜物だと思う。

でも好奇心や初期衝動の裏には、超冷静な計算と計画があって、理性と本能の調整作業が
おそらく彼女の中で常に行われているのだとおもう。あとおそらく反省とか改善とかにも
真面目に向き合ってて、その上でこそ彼女の伝説の数々が今燦然と輝いてるのだ。

欲望を欲望のままに終わらせないための、計画力とか実行力っていうのは、才能という
よりも頭のキレ具合いと根性だ。このキレ具合いと根性ってのは美しいよねやっぱり。
そのキレ具合いと根性の上に彼女のセンスがキラリと光った瞬間、トリコになるのですよ。


彼女が情報やニュースに常にアンテナを張ってること、人権問題や文化人類学に造詣が
深いことは、彼女のライブ姿を見たり、話したりしてると実にシックリくる。
浮かれた話してても、冷静なコメント飛んでくるからね。笑。

眼光鋭いキリっとした姿勢と、狂気を潜めたステージングとオーラ。
軽はずみにナンパとかできない感がぷんぷんしている。


さらに彼女は30代にして、どんどんと次の目標、次の自分を見ている。
まぁ普通に生きていたら30代くらいは少しずつ守るものが増えて、引きずる荷物も多くなる
であろう年齢で、新たな「夢」を抱くっていうのはけっこう珍しいことだとおもう。

まぁ別に夢を抱いてる人は立派とか、抱いてない人はつまらない、とかそういうことではなくて
単純に「夢を抱いている彼女」というのがとてもいいな、好きだな、っておもう。それだけ。





前半:すず奴フルートデビュー


取材・岡村トモ子
アシスタント・愛沢まり
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。